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■ eリサーチ&インベストメント

 

・業務内容レポート発行・セミナーなどの実施

 ・株式市場・ドル円市場などマーケット概況の分析・情報発信。

 

著作 (金融政策と為替)

2019年3月4日発売。

eリサーチ&インベストメント著作。(画像リンク)

 先進国における中央銀行の金融政策と外為市場の相関性を解説した基本書。

長短金利のスプレッドの面から見ると ‐米国経済-

年初に言ったように、今年の米国には実質上「1度」の追加利上げ余地はある。

 

がしかし、2度目となれば、それは長期金利の動向による。これは、先日発行した無料レポートの内容が示している通り。仮に今後、今現在沈下している製造業はじめとする米国のマクロ統計が改善し、さらに長期金利が2%以上の水準を保てるような状況が続けば、今年2度の利上げは可能になる。

 

年初と主張は変わらないが、現時点では1度の追加利上げしかできない。そしてそれがドル高(円安)を誘発するかといえば、そんな事は到底ない。瞬間的に反発、そしてまた現水準に逆戻り、といったシナリオがよぎる。

 

先日のG20にて「通貨安競争」に釘を刺された格好になった。各国中銀は「何でもやるな」という事なのだろう。ドル円レートの視点からみれば、それも上放れしない理由になる。結果として日経平均予想EPSもここにきて頓挫、指数自体が下落した事からPERにあまり変化はない。

 

よって株価下落=割安になった、という事でもなく株価は純益に後追いしている。株価が下落したから押し目、というのはギャンブル的視点でしかない。